五味太郎

スリランカの絵本作家が訪ねてきた。

事務局管理人です。
スリランカを代表する絵本作家GUNASENA VITHANAさんが五味師匠のアトリエを訪ねてきました。御年75歳。いままでに40冊弱の絵本に加え、いくつかの小説を発表しており、イギリス、ドイツ、ロシアなど数カ国で翻訳もされているといいます。今回の来日は日本を見聞し、スリランカの教育状況を何らかのカタチで変えていきたいということです。また、日本の著名な絵本作家と交流し、是非とも意見を交わしたいとのことでした。彼の願いは、スリランカはまだ貧しく、十分な教育を受ける機会を与えられていない子どもも多いので、是非、ミスターGOMIの力を借りたい。そして、ミスターGOMIの絵本を本国で出版したいという希望を持っているとのことです。
これに対し、師匠は自己紹介をこのように表現しました。

「大人が子どもを導くことをやめたら、世界は(必ず良い方向に)変わると思う。そして、自分で自分のことを理解し、行動することがとても重要。つまり、自分で考え、自分の意見を話すことができ、また人の話も理解できることが大切だ。」と。

初対面にも関わらず意気投合し、来年早々には、スリランカでワークショップをやろう、なんて話にもなりました。

〈インタビュー〉小学校訪問 「やっぱり子どもはイケてるね!」

五味太郎アネックス事務局です。
先日、五味太郎師匠が朝日新聞の取材で、小学校訪問をしたそうです。
そのとき「子どもたち、なかなかやるじゃん!」と思ったそうで・・・。

五味師匠:先日、朝日新聞の記事の取材で、小学校の工作クラブを訪問したのが面白かった。そこで、「馬鹿バカしいもの、無駄なものを作ろう」というテーマで子供たちに創作したもらったんだ。これがなかなか興味深くて・・・。今のガキも捨てたもんじゃないなってね。世の中、美しいもの、役に立つものばっかりじゃ面白くないじゃん。だから、「このテーマの意味って分かる?」って子供に聞いたら「まかせない、分かってますよ!」っていう顔をしてるんだよ。ちょっとびっくりした。工作クラブだから、モノを作るのには慣れているんだな。グループでやる子、一人でやる子がいて。

五味太郎 ヘリコプター ヘリコプター
(写真)話が大いに盛り上げって、なぜかラジコンヘリコプターのおもちゃを飛ばす五味師匠。最近のお気に入り。

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〈インタビュー〉「絵は真剣勝負。“ノリ”と“勢い”で良し悪しが決まる」

五味太郎アネックス事務局です。
前回に続き、五味太郎師匠とかなえる工房・中村氏の打ち合わせ報告です。今回は、五味師匠の絵の極意と以前出演した「情熱大陸」の裏話です。

中村氏:五味さんが以前出ていた番組「情熱大陸」のビデオを見まして・・・。そこで感動したのは、紙にインクを垂らすときに、この人は真剣勝負しているな、と。五味さんの扱うインクは塗り直しのきかないものですよね。そのインクを扱う潔さに感銘を受けたというか…。

五味師匠:オレは、あんまり絵を描き変えないの。迷ったりしたら止めちゃうし。塗り直したり、描き変えたり、いくら改良してもうまくいかないね。修正しながら絵を進めていくタイプの人もいるけどね。オレはちょっと違うんで、オレに合う画材としてカラーインクを使っているのね。これは、重ね塗りができないんで、失敗したら描いた紙をすべて否定しなくちゃいけないんだよね。オレはこういうタイプの描き方が自分に合っているんだと思う。
先日、久しぶりに海を描いたんだけど、呼吸せずに一気に塗らなくちゃいけないんで、息が止まったね。ちょっと命懸け(笑)。でもこういう塗り方が好きなんだね。

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五味太郎、アフリカの大地をゆく! その2

今回のアフリカ旅行は、たくさん描いたきた動物を再確認しにいった旅という五味太郎師匠。今まで何かをじっくり見て、観察して、絵を描いたことは一度もないといいます。さて、今週は美術教育論まで話が及びましたが・・・。

チーター photo by Gomi Taro
photo by Gomi Taro

(事務局担当者:前回の話では、自らのスタイルが見てから描くという写実のスタイルではないと仰っていましたが・・・)

[五味太郎師匠] 観察し、勉強するっていうひとつのスタディの方法があるよね。よくモノを見て、それを写して、それを自分のものにして・・・。オレの場合、このやり方とちょっと違うタイプなんだと思う。で、こういうオレと同じタイプの人はいっぱいいると思う。でも、今の教育が貧しいのは、いきなり教育論になってしまうけど、唯一このスタディの方法しかないんだよね。

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五味太郎、アフリカの大地をゆく!

実は五味師匠、10月末から2週間ばかり、アフリカケニアを旅行してきたとのことです。絵本作家の眼で見たアフリカはどんな発見があったのでしょうか?

ゾウの親子 photo by Gomi Taro
photo by GOMI TARO

(事務局担当者:そもそもアフリカへ行った理由は?)
[五味太郎師匠] 単純に行ってみようかなって思って。仕事のからみもなく・・・。珍しいよね、こういうの。
でも、ちょっと前に(絵本作家の)あべ弘士さんや他の仲間が言ってたの。五味さん、アフリカ行かないんですか〜って。あべさんはよく行っているらしいだけど、そのときは「行かねえよ」って思ってた。でも今回、やっぱり一度は行っとくかって思ったわけ。
で、行くまでが結構大変だった。はじめドバイに入るルートを取ったんだけど、直行便が関西空港からしか出てなくて、羽田→関空→ドバイ→ナイロビとなってしまった。もちろん帰りも関空で。だから、おみやげは“ぶたまん”と“餃子”になってしまった(笑)。

アフリカの第一印象は?)
アフリカといってもケニアの一部しか行ってないけど、すごいよ、やっぱりアフリカは。行けるところなんか、ほんの点にすぎなくて・・・。それに、マサイ族っているだろ。食われているんだって、ライオンとかに。「あの辺に黒い足が落っこってたよ」なんていうのはしょっちゅうらしい。しかも、西洋人とかがゾウに踏みつぶされたりすると、ニュースになるんだって。そんなふうに動物の食われたりするのは日常茶飯事なんだって。と考えると、マサイ族とかは観光化されたようにみえるけど、実は日々戦っているんだよね。偉いもんだよね。

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■GOMI TARO ANNEX オープン記念インタビュー 〜五味太郎 GOMI TARO ANNEX を語る 【後編】

前回に引き続き、新たな活動として始めたGOMI TARO ANNEXについて、五味太郎が語ります。


コンセプトは“思いつき”。 〜思いつきは人生の楽しみ〉

“思いつく”ってとっても重要なことだと思うよ。たとえば会議とかで、思いついた人、思いつかなかった人っているよね。おそらく、この差はその人の過去なんだと思う。つまり、思いついた人は、“思いつく”っていうことに至ったプロセスがあったんだと思う。たとえば夢を見るじゃない。それで何でこんな夢を見たんだろうって思うことあるよね。これは、その夢を見た人の人生を現しているんだよね。ヘンな夢を見たとしたら、これはなんかあったわけよ。

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ライト(光と影のドローイング)のラフスケッチ

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■GOMI TARO ANNEX オープン記念インタビュー 〜五味太郎 GOMI TARO ANNEX を語る【前編】

五味太郎が新しい活動のひとつとして始めたGOMI TARO ANNEX。インテリアライトや時計、どんぶりなど、いわゆる工業デザインの作品群を今夏発表しました。なぜ、絵本とは異なった世界を始めたのか、その動機は何なのか、ズバリ聞いてみました。

アネックスを始めた動機って、今までの意識を整理したってことかな。〉

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インタビューに軽快に応じる五味太郎師匠

絵本、つまり“本を作る”ということが、やっぱりオレは得意だなぁって思ったわけ(笑)。とっても好きだなぁ、価値があるなぁって。そういうことに改めて気が付いたことがあったんだ。本を作って生きてきたのはいいなぁって50代の半ばくらいに思ったの。ただ、他のことも全然嫌いじゃないし、今までもいろいろやっていたんだけど、本を作るって作業を一回自分の中でまとめたときに、その“他のこと”ってことが反語的に出たんじゃないかと思うんだ。しかも、この“他のこと”っていうのが実に楽しいことで、アネックスというのは、つまり今までの意識を整理したってことなんじゃないかと思うんだ。そう、自分の中でカテゴライズしてみたんだ。本を作るっていうことと、そうじゃないものというふうに。まあ、たとえて言えば、自分の人生のオンナっていうのと、そうじゃない女友達っていうのを一回整理したってことかな(大笑)。

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in 北海道立帯広美術館
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(2006年8月10日〜9月3日) 於:横浜スカイビル

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